「youたち~」という独特な言い回しから数々のジャニーズ達にげきを飛ばしたり、褒めたり認めたり、発掘してきた人物といえばジャニー喜多川です。今やジャニーズ事務所といえば、エンターテインメント界には必要不可欠な存在ともいえます。彼がエンターテイメントの世界に与えた影響は非常に大きいですが、その歴史をたどってみる事から始めてみましょう。
ジャニー喜多川がアメリカ育ちですが、2つの戦争を経験していてその一つでもある朝鮮戦争の後日本に戻ってきた時に、ウエストサイド物語に多大なる感銘を受けたことからジャニーズ事務所はスタートします。アメリカへの憧れと日本人としてのオリジナルを追求したいというのが切実な思いでした。ウエストサイド物語はミュージカルですが、その影響もありジャニー喜多川はオリジナルのミュージカルというところにこだわりを持っていて、それは歴史としても残したといっても過言ではありません。タッキーの水芸のあるミュージカルや、堂本光一のミュージカルは上映回数も非常に多いですし、堂本光一の作品はまだまだ続いています。
ジャニーズといえば、歌って踊れてお芝居も出来てとオールマイティーなポジションというイメージも強いと思いますが、一時期ダンスレッスンしかしていない時もありました。ダンスは歌や演技に比べると、自己表現がより大きく出来るということがあるからです。軌跡をたどっていくと、そういった時代もありましたが、今では本当に幅広くオールマイティーでバラエティーでも大人気なメンバーたちが揃っているというのが注目です。
「you~しちゃいなよ」というのがジャニー喜多川の口癖というのは、様々なテレビ番組でジャニーズ達がそれを言われたといっていたり、ラジオや雑誌の取材などでも取り上げられているのでご存知の方も多いと思います。これは日本語ですと、youは省略しても困らない言葉です。その人に向かって「~しちゃいなよ」といえば済むからです。しかしここでそれを省略しないというのも、ジャニー喜多川の哲学と考えられます。
youと敢えて入れる事で、少年であってもいち個人として接しているし、対等な人格であると認めているからこそ出てくる言葉だからです。そのためそう呼び留められた少年は、自分で意識をして考えて行動に移さなければならないと心に強く思えるということになります。
今はバラエティーでもジャニーズ達が毎日のように登場していますし、看板番組を持つグループもあります。しかし当初は舞台にこだわっていたこともあるので、ジャニー喜多川はジレンマも感じていたようです。テレビに出るということは、素を出さなければならないので最初は相性が悪かった部分もあります。しかしSMAPがその殻を破り、そこからエンターテイメント界に影響を与えたといっても良いでしょう。
SMAPのようなオールマイテイーなグループがどんどん登場し、女性にとっての憧れの存在だけではなく、お茶の間でも愛される人たちとなっていったのです。