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水戸黄門 (ナショナル劇場)

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テレビドラマ
  
里見浩太朗が演じる水戸黄門(5代目)。

水戸黄門』(みとこうもん)は、TBS系列で月曜20時-20時54分の『ナショナル劇場』で放送される時代劇のタイトル。1969年8月4日に放送開始し、2003年12月15日で放送1000回を迎えた。世界でも類を見ない長編TV番組である。再放送も、TBS系列各局(一部地域を除く)やCS放送TBSチャンネルで行なわれている。

なお、1978年にテレビと同じキャスト、スタッフによる映画水戸黄門』が製作された。

1969年の放送開始から2000年の第28部までは放送期間が必ずしも一定していなかったが、2001年の第29部からは原則として半年間、現代劇ドラマ(3ヶ月)と交互に放送されている。

音声形式は第25部まではモノラル放送だったが、第26部からはステレオ放送で放送されている。


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


目次

概要

水戸黄門、助さん、格さん
基本的なストーリー

水戸光圀水戸黄門)が家臣の佐々木助三郎(助さん)、渥美格之進(格さん)と(その他のお供)ともに諸国漫遊の旅先で世直しをする。光圀の道中での名は「越後縮緬問屋の隠居・光右衛門」である。

クライマックス

光圀一行が悪人一味の前に現れて悪事を暴露すると、一味はいたたまれなくなって光圀とも知らず「おのれ、黙って聞いておれば田舎じじいの分際で! 構わんから一人残らず斬り捨てい(召し取れい)!」と襲い掛かってくる。そこで光圀は成敗を命じ、一味が打ちのめされると(助さん・格さんは峯打ちなどで打ち据えることがほとんどで斬り殺してしまうことは稀だが、弥七ら忍び上がりの供は町人やヤクザ者を殺傷してしまう場合がある)、助さんまたは格さんが「ええい、静まれ、静まれい! この紋所が目に入らぬか!」葵の御紋印籠を掲げ(初期は一定しなかったが、印籠を掲げる役は格さんに落ち着いた。現在では、「ええい静まらんか!!」と助さんが一喝し、格さんが「皆の者!この紋所が目に入らぬか!!」となり印籠を出すパターンもある)、「こちらにおわす御方をどなたと心得る! 畏れ多くも前(さき)の副将軍・水戸光圀公にあらせられるぞ!」「一同、御老公の御前である、頭が高い! 控えおろう!」と一喝[1]し、悪人一味は土下座して平伏する。その後、光圀は一味に裁きを申し渡し(「追って藩公より厳しき沙汰があるであろう、覚悟いたせ」というパターンが多いが、藩主や家老を呼びつけておいて彼等に処分を委ねる場合もある。大阪・京都・天領の場合は、大阪では大坂城代、京都では京都所司代、天領では幕府に処分を委ねる)、悪人は「ははぁ、畏れ入り奉りました」と観念するが、それでも「もはやこれまで」と刃を向けて来る悪人に対しては助さん・格さんが「痴れ者(慮外者)!」といって斬ってしまう場合がある。一方、忠義の若侍や孝行の百姓・町娘に対しては褒めの言葉が掛けられ、家名再興や適わなかった結婚、藩医による難病の治療といった願いが叶えられる。 現在では印籠の出ない話は滅多にないがシリーズ第1話や光圀の実子、松平頼常が藩主である高松などでは印籠の登場しない話がある。

このパターンは「遠山の金さん」、「暴れん坊将軍」にも近い。

出演者

詳細は水戸黄門 (ナショナル劇場)の登場人物一覧を参照

各シリーズの概要

21部以降2時間あるいは3時間スペシャルが多々放送されている。2時間スペシャルの場合は基本的には前編・後編にわけて再放送される。しかし再放送されるのは、ほとんどが第1話と最終回のみでありシリーズ途中のスペシャルが再放送されるのは28部ぐらいである。

東野黄門時代

第1部

1969年8月4日-1970年3月9日放映(全32話)

ストーリー

光圀の実子・松平頼常が藩主である讃岐高松藩のお家騒動を解決するため、旅に出る。

行程

水戸→江戸→小田原→三島→江尻→藤枝→大井川→浜松→御油→松坂→伊賀→堺→堺港→讃岐→今治→松江→岡山→津山→湊川→鯖江→高遠→金津→高山→亀田→庄内→高田→白河→磐城→桐生→前橋→忍→水戸

  • 風車の弥七(中谷一郎)と佐々木助三郎(杉良太郎)、渥美格之進(横内正)が初対面。
  • 最終回にて、格さんが深雪(岩井友見)と結婚する。
  • 記念すべき第1話は「俺は助さん、お前は格さん」
  • 印籠の初披露は、第14話「叛逆者の群れ」で光圀の実子頼常の一子を世継ぎに立てようとする若侍達の前で、格さんが光圀の名代の証として出している。
  • 悪者達の前で印籠が初披露されたのは第23話「初春・役者騒動記」で光圀自らが腰に付けている印籠を見せている。
  • 第29話「ならず者」では印籠は出ず、弥七が天井から「そこにおわすは恐れ多くも水戸の御老公なるぞ」と言って飛び降りている(第30話「上州からっ風」でも決め台詞を言っている)。
  • 第26話「越後騒動」で後に3代目格さんを演じる伊吹吾郎浪人役で初のゲスト出演している。
  • 第28話「隠密無情」で岩崎加根子が城代家老の密輸を調べていた隠密役でゲスト出演している。
  • オープニングで登場するキャスト・スタッフ紹介のタイトルバックはこのシリーズでのみお蔵入りになったものがある(※一般に知られているものは4種類〔黒地に前面徳川三つ葉葵・赤地に下3分の1・青地に右下・紫地に右下4分の1〕だが、このシリーズでのみ存在していたのは青磁地に左下のタイトルバックで、当初は5種類用意されていた)。
  • 第19話「どっこい生きてた」で東映劇場版の水戸光圀役の月形龍之介がゲスト出演している。
  • 第25話「旅烏の子守唄」で渡哲也と子役だった真田広之がゲスト出演している。
  • 第1部と第2部のポスターに書かれている「水戸黄門」の書体はオープニングと同じ縦文字になっている。

第2部

1970年9月28日-1971年5月10日放映(全33話、通算65回)

ストーリー

津軽南部両藩の争いを解決するため旅に出る。

行程

水戸→郡山→福島→会津若松→米沢→松島→花巻→八戸→弘前→能代→久保田→新庄→天童→山形→佐渡→新潟→追分→諏訪→木曽福島→大井→垂井→福井→宮津→鳥取→浜田→萩→小倉→福岡→佐賀→柳河→久留米→江戸

  • 第1話でうっかり八兵衛(高橋元太郎)が登場。
  • 第4話「漆三代」では東野英治郎の息子東野英心がゲスト出演している。
  • 帰路の途中、天童の将棋駒彫り師役で里見浩太朗がゲスト出演(第26話「帰って来た旅烏」でも、いなせな旅烏役でゲスト出演している)。
  • 第25話「黄門様の子守唄」で宮園純子が光圀を逆恨みする役でゲスト出演している。
  • 第28話-第32話では杉良太郎のスケジュールの都合で助さんと八兵衛が出演していない。
  • 助さん演ずる杉良太郎の最終シリーズ。

第3部

1971年11月29日-1972年6月5日放映(全28話、通算93回)

ストーリー

柳沢吉保が「御老公様が薩摩藩を潰そうとしている」という話をデッチあげたので、その誤解を解くために薩摩へ旅に出る。

行程

江戸→小田原→箱根→三島→駿河→藤枝→島田→掛川→浜松→吉田→岡崎→宮→桑名→伊勢亀山→伊賀上野→河内→堺→岡山→徳島→土佐→岩国→下関→博多→平戸→天草→熊本→宮崎→薩摩・江戸

  • 里見浩太朗を助三郎役に起用。くノ一として霞のお新(宮園純子)が加わる。
  • 1話目で格さんの妻・深雪が妊娠し、最終回で格之助が生まれる。
  • 第1部から「三つ葉葵の印籠」の登場シーンについては試行錯誤の繰返しだったが、この3部で『格さんが「この紋所が目に入らぬか!!」と喝破しながら出す』に定着し、以降恒例となる。
  • 第4話「人狩り」で西村晃が医者役でゲスト出演している。現在この話は西村を後に黄門役に起用したため、欠番である(VHSソフト・DVDソフトには収録)。また、この話では代官が放送禁止用語を叫んでいるがVHSソフト・DVDソフトには収録されている。
  • 第8話「雪姫変化」で里見が二役を演じている(役は姫君意中の虚無僧)。
  • 第24話「女海賊とにせ黄門」で東野が二役を演じている(役は海賊の一味)。
  • 第3部のポスターから「水戸黄門」の書体が縦文字から横文字に変更された。

第4部

1973年1月22日-9月17日放映(全35話、通算128回)

ストーリー

第1部で解決したはずの越後高田藩お家騒動を解決する為旅に出る。問題解決後は「奥の細道」をたどって東北を旅し、北海道に渡る。

行程

水戸・江戸→忍→高崎→三国峠→長岡→高田→新発田→米沢→山形→天童→庄内→秋田→大館→弘前→青森→松前→八戸→三戸→十和田→盛岡→北上川→一ノ関→石巻→仙台→白石→福島→会津若松→郡山→白河→日光→宇都宮→古河→真岡→水戸

  • 水戸光圀が旅に出る際は「私は越後の縮緬問屋の隠居、光右衛門じゃ」と名乗るがこのシリーズではなんと本物の越後の縮緬問屋の隠居光右衛門(東野の二役)が第5話に登場する。本物は強欲でとかく評判が悪く、光圀は最初民衆から石を投げつけられたりとひどい目に合わされる。
  • 現在では第16・17話「北海の反乱」(前・後編)が再放送されていない。これは前編の本放送終了時に、サケと米の交換の比率が違う事、儀式や風習が全く違う事について札幌在住のアイヌ有志から北海道放送にクレームがつき、翌週の後編の放送中止を申し入れたためである。これに対して北海道放送側は後編の放送中におわびのテロップを入れることで解決した。TBSチャンネルでの再放送ではこの配慮から「北海の反乱」(前・後編)は欠番である。なお、TBSチャンネルでは一度第4部を欠番を除く全話一挙放送を行ったことがある(現在第4部以降のビデオ・DVD化は行われていない)。
  • 最終回で中山備前守(永田靖)が死去する。
  • 第7話で放送回数100回を記録している。
  • また、東野黄門独特の「かっかっか」という笑いはこのシリーズで完成した。
  • 弥七とお新は結婚して蕎麦屋を営んでおり、お新は弥七出立の留守を守るという設定の下、シリーズの最初と最後にしか登場しないのは、宮園純子が私生活で結婚したため。
  • 第4部のポスターから放送開始の告知の書体が太くなった。

第5部

1974年4月1日-9月30日放映(全26話、通算154回)

ストーリー

水戸老公の行列に直訴した五島氏・安里姫から、城代家老のため危機にさらされている肥前五島列島福江藩の実情を知らされ、藩を救う旅に出る。

行程

江戸→青梅→塩山→諏訪→松本→高山→富山→金沢→福井→宮津→福知山→京都→大坂→姫路→岡山→広島→松山→宇和島→今治→徳山→下関→福岡→唐津→佐賀→長崎→五島

  • 水戸黄門史上初めての片道道中。
  • 安里姫(小林由枝)が旅の供をする。安里姫は最終回まで登場する。
  • 最強の刺客と言われている、天津敏演ずる鉄羅漢玄竜が最終回まで登場。
  • 第1話で横内正が二役を演じている。役は玉ノ浦朝英。五島一の拳法の使い手と言われるほどの腕前だったが玄竜と闘って殺され、これが最終回のきっかけになる。
  • 第1話と第2話「仇討ち甲州路」では玄竜の目をひくために偽黄門一行を仕立てて旅をする。偽黄門一行は第2話で玄竜の手の者に襲われてお新を除いて全員死亡する。
  • 第5話「苦難を越えて」に伊吹吾郎がゲスト出演している。役は脇田小太郎。
  • 第11話「弥七の幽霊」で精神障害者に関するセリフが出てきたため、抗議を受けた。再放送ではそのセリフが出てくるシーンだけ取り除いて放送されるか、局によってはこの話は欠番である。
  • 第12話「討たれに来た男」に後に初代山野辺兵庫役を演じる大友柳太朗がゲスト出演している。役は有村庄左衛門。
  • 第17話「酔いどれ用心棒」は当初1974年7月22日に放映する予定だったが、その年のプロ野球オールスターゲーム第1戦が雨天中止順延になったあおりで、当時TBS系列だった朝日放送が放映権を獲得していた第2戦がこの日にずれ込んだため急きょ放映休止となった。(第17話は翌週の7月29日に放映された)なお、水戸黄門におけるプロ野球オールスター戦ならびにプロ野球日本シリーズ雨天中止順延の影響による放送休止はこの1回だけだが、ナショナル劇場全体においては同様のケースが大岡越前(第10部)こちら本池上署(第4シリーズ)でも起きている。
  • 第24話「二人の御老公」に光圀の旧友鍋島光茂役で森繁久彌が初の特別出演。ちなみに森繁は第1部で初代黄門を演じる予定だったが、東宝のスターであった森繁が東映の撮影所である京都太秦で黄門役を演じる事に東宝が難色を示し、結果的に東野英治郎が初代黄門に決まった。
  • 1974年9月30日に放送された最終話はABCにおいての「水戸黄門」最後の放送である(翌年に腸捻転解消によって、ABCがTBS系列からNET系列にネットチェンジしたため)。

第6部

1975年3月31日-11月3日放映(全32話、通算186回)

ストーリー

第5部の続きで、福江藩から水戸への帰り旅。

行程

鹿児島→宮崎→人吉→八代→熊本→山鹿→大分→小倉→福岡→隠岐→出雲→松江→鳥取→津山→倉敷→高松→松山→高知→徳島→和歌山→八尾→伊勢→尾張→浜松→金谷→甲府→箱根→鎌倉→木更津→成田→潮来→水戸

  • 2代目光圀役の西村晃と3代目光圀役の佐野浅夫がゲスト出演している。西村の回は再放送では欠番であるが、佐野の回はそのまま再放送されている。
  • 第1回放送日である1975年3月31日はMBS腸捻転解消によりNET系列からTBS系列にネットチェンジしたため、MBSとしては初回放送日である。
  • 由美かおるが初めてゲスト出演している。ちなみに、ご老公との入浴(混浴)シーンがある。

第7部

1976年5月24日-1977年1月10日放映(全34話、通算220回)

ストーリー

腰を痛めて湯治にいった光圀は、行方不明の父を捜しに北海道へ行く途中で人買いに騙されたという姉妹と出会い、北海道への旅に出る。

行程

水戸・白河→福島→仙台→石巻→花巻→盛岡→八戸→青森→松前→函館→弘前→大館→秋田→横手→酒田→鶴岡→天童→山形→米沢→会津→新発田→新潟→佐渡→高田→長野→松本→諏訪→飯田→上田→渋川→高崎→伊勢崎→宇都宮

  • お春(村地弘美)が準レギュラーとして第10話まで一行と旅をする。お春は最終回にも登場する。
  • 第12話「忘れてしまった仇討ち」では大友柳太朗が別の役でゲスト出演している。役名は佐藤小四郎。
  • 第14話「八兵衛殿様五万石」では高橋元太郎が二役を演じている。役名は松平忠正。またこの回で放送回数200回を記録している。
  • 第19話「最上紅花恋の唄」では山口いづみがゲスト出演している。役名はおたよ。
  • 第23話「地獄で聞いた佐渡おけさ」では里見浩太朗が二役を演じている。役名は一太郎。
  • 第28話「ひょうろく玉の仇討ち」では東野の息子・東野英心がゲスト出演している。役名は大熊小源太。
  • 第29話「花嫁になったお新」では佐野浅夫がゲスト出演している。役名は文七。
  • 第33話「十七年目の泣き笑い」では由美かおるがゲスト出演している。役名はおてる。

第8部

1977年7月18日-1978年1月30日放映(全29話、通算249回)

ストーリー

薩摩藩の島津公夫人竹姫が男の子を出産した。竹姫は薩摩に嫁いだ将軍綱吉の娘。薩摩まで綱吉に代わってお祝いのため旅立つ。

行程

江戸→川崎→平塚→沼津→清水→駿府→掛川→吉田→岡崎→名古屋→桑名→松坂→伊勢→新宮→和歌山→橋本→奈良→堺→兵庫→洲本→高松→高知→大洲→宇和島→博多→中州→別府→宮崎→鹿児島

  • この部の目的地は第3部以来の薩摩藩だった。途中紀州和歌山では、御三家のひとつ紀州徳川家の当主徳川光貞暗殺計画に巻き込まれた。
  • この頃は高度経済成長期だったためか、そのあおりでロケ場所の苦労が目立ち始めた。ロケ地に大きなセットを持ち込まなければならないケースが増え、那智の滝壺を再現する場合などは、東映太秦映画村の消防車を集めて毎秒何トンもの水を流したという。
  • 格さん演ずる横内正の最終シリーズである。
  • 第1話「薩摩へ向う世直し旅」では敵の目をひくために助さんと八兵衛が光圀に扮している。
  • 第2話「駕籠屋になった助さん格さん」では悪代官によって光圀と八兵衛が百叩きの刑に処せられている。
  • 第4話「黄門さまに似た男」では東野が二役を演じている。役は農民・喜助。
  • 第10話「命賭ける時」では伊吹吾郎がゲスト出演している。役は格さんの江戸の剣術道場での友人で尾張藩士の市木新之丞。
  • 第12話「掏ってしまった仇討免状」では由美かおるがゲスト出演している。役は題名にも出てきた仇討免状を掏り取るスリのお吉。
  • 第13話「芝居になった漫遊記」では深雪役の岩井友見が別の役で出ている。役は一座の太夫のお照。
  • 第20話「虚無僧の密書」では山口いづみがゲスト出演している。役は千枝。
  • 第21話「黄門さまも人の親」では印籠披露の場面はなかった。それどころか、光圀は高松藩関係者以外には正体を明かしていない。これは息子の松平頼常の愚行を戒めるのが話の筋になったので、庶民に身分を明かすことができなかったためである。劇中、光圀は農民に自分の悪口を言われる場面に遭遇するが、その農民は最後まで光圀の身分を知らされなかった。
  • 第24話「裏切り武士道」でも伊吹がゲスト出演している。役は宇和島藩士中井市之進。

第9部

1978年8月7日-1979年2月5日放映(全27話、通算276回)

ストーリー

久保田藩お家騒動解決のため秋田に旅立つ。

行程

水戸→いわき→相馬→福島→仙台→一ノ関→盛岡→三戸→弘前→秋田→酒田→新潟→長岡→高田→輪島→金沢→福井→五箇山→中津川→木曽福島→奈良井→諏訪→甲府→川越→館林→佐野→水戸

  • 格さん役は大和田伸也に。深雪は登場しないが、第1話の台詞では深雪の名前と格さんの子供が登場し、前作の設定を継承していることがわかる。
  • 第10部で助さんの妻となる秋田久保田藩家老の娘志乃役で山口いづみが登場。
  • お新役の宮園純子は出産の為、第8部を最後にいったん降板。お新が再登場するのは第12部である。
  • 志乃は第10話「風雲久保田城」でいったん退場するが、助三郎を追って第13話「黄門様の泥棒ごっこ」から再登場する。
  • 1978年に山口いづみを除くその他のキャストはテレビと同じキャスト、スタッフによる映画が作成された。
  • 第5話「黄門様のそっくりさん」で東野が二役で出演している。役は大島屋利右衛門。
  • 第8話「荒野の襲撃」で伊吹吾郎がゲスト出演している。役は林蔵。
  • 第12話「二人いた弥七」で中谷一郎が二役で出演している。役は勇蔵。
  • 第13話「黄門様の泥棒ごっこ」で光圀は大泥棒と間違えられ、悪乗りした光圀は太田の光右衛門と名乗っている。
  • 最終回の第27話「三国一の嫁騒動」でも伊吹吾郎がゲスト出演している。役は笠間藩の若侍三浦辰之助。同時にこの回で歴代最高視聴率43.7%を記録している。
  • また同話にゲスト出演した五大路子に大和田伸也が一目惚れして1980年に結婚した。ちなみに五大が演じた役は助さんのお見合の相手で後に格さんを演じる伊吹吾郎の恋人でもあった。

第10部

1979年8月13日-1980年2月11日放映(全26話、通算302回)

ストーリー

朝廷の使者・六条三位が江戸高家と悪徳商人と共に悪事を働いた。朝廷幕府の関係悪化を恐れた将軍綱吉は、その後始末で光圀を京に旅立たせた。

行程

水戸・江戸→神奈川→小田原→箱根→沼津→駿府→袋井→新居→新城→岡崎→四日市→津→水口→草津→京→大津→彦根→大垣→犬山→多治見→岩村→馬籠→高遠→韮崎→八王子→水戸

  • 最終回で助さんと志乃がめでたく結婚する。
  • 第24話で放送回数300回を記録している。

第11部

1980年8月18日-1981年2月9日放映(全26話、通算328回)

ストーリー

出羽庄内藩の農民たちの窮状をお美代から聞いた光圀はお美代(清水久美子)と共に鶴岡へ向かう。

行程

水戸→二本松→米沢→山形→新庄→鶴岡→本荘→男鹿→弘前→八戸→盛岡→宮古→陸前高田→仙台→会津→新発田→三条→与板→三国峠→行田→秩父→伊勢原→鎌倉→館山→佐倉→岩槻・水戸

  • 「ミス水戸黄門」が公募され、青森代表の清水久美子が全26話にわたって出演した。
  • また、決戦に残った30人中24人が何らかの形で番組にゲスト出演している。(第1話他)
  • 第1話 「蜜命おびた逃亡者」・第6話「奇祭・化け物まつりの対決」では後に3代目助さんを演じるあおい輝彦がゲスト出演している。(役は、出羽庄内藩の若侍浜中弥太郎)
  • 第3話「悲願を賭けた砲術くらべ」で後に徳川綱吉を演じる長谷川哲夫がゲスト出演している。(役は、米沢藩上杉吉憲
  • 第7話「うっかり八兵衛お殿様」では高橋元太郎が二役を演じている。(役は、本荘藩六郷政晴
  • 第8話「泥棒を助けた黄門様」では西村晃がゲスト出演。再放送ではやはり欠番である。
  • 第13話「陰謀暴いた俵牛」では大和田伸也が二役を演じている。(役は、西本源四郎)
  • 第16話「大当たり黄門様の大芝居」では山口いづみが別の役で出演している(役は、一座のお蝶太夫)。また一座舞台では高橋元太郎が光圀役を演じている。
  • 第22話「黄門様の子守唄」でも長谷川哲夫がゲスト出演している。(役は、旗本織部新一郎)
  • 第24話「弥七に似てた三度笠」で中谷一郎が二役を演じている。(役は、追分の半次)
  • 第25話「胸に悲願の裏切り者」で伊吹吾郎が格さんの親友役でゲスト出演している(役は、秋元多三郎)。また25話のワンシーンで当時の2代目格さん・大和田伸也、後の3代目格さん・伊吹吾郎の2ショットが実現している。
  • 第11部のポスターから「TBSテレビ6」の表示が「TBS6」となった(第20部まで続く)。

第12部

1981年8月31日-1982年3月1日放映(全27話、通算355回)

ストーリー

光圀の息子・頼常と将軍綱吉の甥で次期将軍候補の徳川綱豊との不仲説がささやかれ、その真相を解き明かすため高松藩へ旅立つ。

行程

水戸・江戸→八王子→府中→諏訪→木曽福島→郡上八幡→岐阜→米原→膳所→伏見→大坂→徳島→高松→丸亀→柳井→広島→岡山→龍野→姫路→峰山→山中→富山→善光寺→追分→富岡→宇都宮→江戸・水戸

  • 第1話-第13話までは助さんの妻、志乃(山口いづみ)が同行するが、第14話-最終話は千鶴(伊藤和恵、現:伊藤かずえ)。伊藤はこれがデビュー作であった。
  • 放送期間中、マラソンが流行していたためか第1話の冒頭で西山荘-水戸城往復マラソンのシーンがあり、光圀も先頭をきって走っていた。
  • 第8話「にせ黄門様の鬼退治」で西村晃が偽光圀役で出演。これが2年後の光圀役起用につながった。この話も再放送では欠番。ちなみに2003年7月25日(金)に放送されたスーパーフライデー(当時の番組名)での水戸黄門スペシャルの特番で2代目・3代目の光圀役が決定するまでを紹介するコーナーがあり、第8話の一部分が放送された。

第13部

1982年10月18日-1983年4月11日放映(全26話、通算381回)

ストーリー

尾張徳川家転覆を企む一族の陰謀を阻止する為、尾張へ向かう。

行程

水戸・江戸→小田原→箱根→三島→清水→島田→浜松→吉田→岡崎→尾張→伊賀上野→伊勢→高野→堺→津山→鳥取→大社→浜田→萩→博多→唐津→佐賀→久留米→熊本→延岡→鹿児島・水戸

  • 東野黄門最終シリーズ。
  • 弥七の甥の梟の左源太役で三浦浩一、由美役で白坂紀子が出演した。第10話のゲスト志垣太郎は番組撮影中に白坂に一目惚れし、結婚に至った。
  • 東野は足掛け14年、全381回にわたり光圀を演じていた。「この作品をライフワークにしよう」と言い続けていただけに心なしか淋しそうだった。降板の理由は高笑いが出来ず、「立ち回りがしんどい」と「体力が続かない」というもの。長年親しまれてきたせいか、視聴者からは「もうあんな黄門は見られなくなるのではないか」と危惧する声も聞かれた。また、大和田伸也扮する格さん、大友柳太朗扮する山野辺兵庫もこのシリーズで最後となる。
  • 第1話「天下を狙う忍びの罠」で里見が光圀に扮している。
  • 第9話「危機一髪!火薬小屋の対決」では佐野浅夫がゲスト出演している。役名は煙硝職人喜平次。
  • 第16話「死を賭けた裏切り」では伊吹吾郎がゲスト出演している。役名は鳥取藩の若侍・岡村忠伍(この回では珍しく「控えおろう」のシーンがなかった)。
  • 第20話「女桃太郎の鬼退治」では由美かおるがゲスト出演している。役名は芸者・桃太郎。入浴シーンも存在する。
  • 最終回では第1部でよく見られた「面が割れる」(=光圀を取り押さえた後取り調べたら印籠が出てきて正体が判り様相が一変というもの)が披露された。その時の光圀のセリフは「ばれましたか、フッフッフッ…」。
  • 第13部のポスターからそれまでの放送開始に変わってスタートという表記が使われるようになった。

西村黄門時代

第14部

1983年10月31日-1984年7月9日放映(全37話、通算418回)

ストーリー

盛岡藩のお世継ぎ騒動を解決するために旅に出る。事件解決後に諸国を漫遊した後、高松藩を取り潰そうとする柳沢吉保の陰謀を叩き潰すため、高松へと向かう。

行程

水戸・江戸→郡山→福島→白石→仙台→鳴子→花巻→盛岡→八戸→青森→弘前→大館→久保田→本庄→鶴岡→新庄→天童→米沢→会津→新発田→佐渡→長岡→高田→高岡→金沢→山中→勝山→長浜→信楽→名張→大坂→灘→姫路→赤穂→淡路島→徳島→高松

  • このシリーズから光圀役は西村晃、格さん役は伊吹吾郎に交代。独身の設定。また、原点回帰の意味もあってか、11年ぶりに山形勲演じる柳沢吉保が登場した。格さんの母・渥美多加役で高峰三枝子が特別出演し、2代目中山備前守役で中村竹弥が登場した。
  • 南部藩の家老の娘の由起(片山由香)が第25話まで、志乃が第8話から旅の供をする。
  • 第13話「恐怖!凶賊卍衆」では志乃の従兄弟小野塚新九郎(和田浩治)とその妻・絹(本阿弥周子)が登場する。また同話で志乃の父小野塚兵衛と志乃の母が亡くなっていることも語られる。なお、第9部で小野塚兵衛を演じた水島道太郎は第1話で南部藩家老柴田弥左衛門(由起の父)を演じている。
  • 第14話「鬼と呼ばれた黄門様」では西村晃が二役を演じている。役は子吉屋利右衛門。利右衛門は強欲な雑穀商で利右衛門に間違えられた光圀は石をぶつけられている。
  • 第19話「悪を懲らした喧嘩友達」で放送回数400回を記録している。
  • 第20話「仇を討たれに来た男」に後に2代目山野辺兵庫を演じる高松英郎がゲスト出演している。役は与板藩士田島惣兵衛。
  • 第22話「主人を救った献上銘菓」では訪れた場所が越後の長岡であるため、光圀は「江戸の菓子屋の隠居光右衛門」と名乗った。
  • 第27話「殿様を泣かせた娘」では当初高部知子がメインゲストだったが、高部がスキャンダルで降板、急きょ杉田かおるに変更して撮影し、放送日に間に合わせた。
  • 第30話「凄絶! 忍者の砦の決闘」では里見浩太朗が光圀に扮している。そしてこの回の終盤に柳沢が高松藩を取り潰そうと企んでいる事が分かる。
  • 第31話「天下の怪盗葵の光右衛門」で盗賊に間違えられて悪乗りした光圀は葵の光右衛門と名乗り、格さんや助さんにたしなめられている。
  • 第33話「じゃじゃ馬娘の婿選び」に由美かおるがゲスト出演している。役は小百合。姫路藩剣術指南役の娘でじゃじゃ馬娘であった。
  • 第35話「陰謀暴いた鳴門の渦潮」では伊吹吾郎が二役を演じている。役は記憶喪失の若侍横堀文吾。
  • 第37話「野望を断った天下の名刀」では八兵衛が光圀に扮している。また、この回では印籠を披露する場面がなかった。

第15部

1985年1月28日-10月21日放映(全39話、通算457回)

ストーリー

14部の復路、柳沢の陰謀で危機に瀕した福岡藩の娘・綾姫を助け、福岡を目指して旅立つ。

行程

高松・多度津→松山→伊予→大洲→宇和島→別府→阿蘇→熊本→長崎→唐津→福岡→小倉→山口→浜田→大竹→広島→熊野→福山→備中松山→米子→鳥取→三日月→篠山→宮津→小浜→敦賀→大垣→岐阜→中津川→木曽福島→諏訪→松本→小諸→松井田→高崎→岡部→熊谷→大宮→江戸・水戸

第16部

1986年4月28日-1987年1月19日放映(全39話、通算496回)

ストーリー

和歌山紀州徳川家のお家騒動を解決する為、紀州藩士の娘・香織(鳥越まり)と共に旅に出る。

行程

水戸→府中→箱根→沼津→藤枝→島田→岡崎→桑名→吉野→若山→大坂→京→膳所→彦根→宮津→鳥取→松江→大森→福井→大聖寺→金沢→糸魚川→長岡→新発田→鶴岡→亀田→久保田→弘前→盛岡→新庄→山形→仙台→白石→二本松→会津→白河→日光→小山→水戸

  • かげろうお銀(由美かおる)とその祖父・藤林無門(佐野浅夫)、煙の又平(せんだみつお)が登場。藤林無門は、第9話「闇を裂く忍びの死闘」と第10話「悪を断った鍾馗の舞い」に登場。「水戸黄門外伝かげろう忍法帖」にも同じ役で登場している。
  • 第9話のワンシーンで当時の2代目光圀・西村晃、後の3代目光圀・佐野浅夫、後の5代目光圀・里見浩太朗の3ショットが実現している。
  • かげろうお銀の登場により「入浴シーン」が登場。以降印籠と並ぶ定番シーンとなっていく。
  • 第24話「母恋し涙の角兵衛獅子」で光圀自らが悪者達に印籠を見せている。
  • 第32話「剣が知ってた暗殺の罠」で高松英郎がゲスト出演している(役は、柴田玄斉)。
  • 邦楽監修を担当していた中本敏生はこのシリーズで降板。
  • 第36話「めざす敵は瓜二つ」で西村晃が二役を演じている(役は、茜屋・与平)。
  • 香織(鳥越まり)は最終回の水戸まで光圀一行と旅をする。

第17部

1987年8月24日-1988年2月22日放映(全26話、通算522回)

ストーリー

鳥羽藩取り潰しを画策する柳沢の陰謀を粉砕するために、鳥羽へ向けて旅立つ。事件解決後、旅先で知り合った少女千春を母親に会わせるために四国へと向かう。

行程

水戸→八王子→甲府→諏訪→妻籠→岐阜→津→鳥羽→尾張→膳所→堺→徳島→琴平→高知→宇和島→松山→下関→浜田→広島→福山→竜野→姫路→明石→大坂→江戸

  • 第1話で又平が命を落とす。後任として柘植の飛猿(野村将希)がレギュラー(最初は敵方に潜入しており、お銀は飛猿を又平の敵と誤解)。
  • 第8話「老公爆殺危機一髪」は第9話との前後編のためラストシーンは光圀らの潜む船小屋が刺客によって爆破されるというもので、放送当時、苦情の電話が殺到したという。
  • 鳥羽藩家老の娘弥生(山崎美貴)が第9話「陰謀暴く裏切り忍法」まで旅のお供をする。
  • また千春(長谷川真弓)が第10話「泣き笑い献上仏壇」から第16話「命がけの母娘再会」までお供をする。なお、長谷川は第16話で宇和島藩の姫君鶴姫と二役を演じている。
  • 助さん演ずる里見浩太朗の最終シリーズである(第3部から17年間457回の出演だった)。また、志乃演ずる山口いづみもこのシリーズが最後(第9部から8年間106回の出演だった)。
  • 柘植の飛猿の登場により一般に知られている「入浴シーン」が確立された(※そのパターンとは、お銀が入浴→それを見た悪人が混浴したさにお銀のいる湯屋に近づき→混浴しようかという所で……→お銀が悪人にお湯をかけて(もちろん忍術)パニックに落としいれ→悪人が逃げ回っている所に飛猿登場→空手技で悪人を失神させて終わりというもの、因みにオチは「飛猿を見たお銀が『飛猿、遅すぎるよー』とたしなめる」である)。ただし、本作ではお銀の入浴シーンはあまりない。
  • 第2話「血染めの直訴状」で里見が光圀に扮している。また同話に増田恵子がゲスト出演している。役はお園。刺客のくれないお蓮(MIE)と合わせて元ピンク・レディーの二人が揃って出演したことになる。
  • 第3話「炎に浮かぶ凶賊の罠」に高松英郎がゲスト出演している。役は武田家遺臣の流れをくむ郷士武川党の頭領青谷弘斉。
  • 第4話「謎の紫頭巾」で放送回数500回を記録している。
  • 第7話「お嬢様は女盗賊」では泥棒に身をやつした元商家のお嬢様の仇討ちに加勢するため光圀は大泥棒だと名乗り、助さんと格さんに苦い顔をされている。
  • 第18話「河豚に当って悪退治」のクライマックスでは、お銀がいつもの忍者服ではなく、通常の着物姿で立ち回りを行なっている。
  • 第20話「颯爽! 謎の黒頭巾」で里見が二役を演じている。役は題名通りの黒頭巾に扮する広島藩士 木暮幻之介。
  • 第23話「黄門様の占い縁結び」でインチキ占い師の陰謀にはまって旅籠を追い出されそうになった光圀が「そろばん占い日本一 西山の梅里」と名乗り、にわか占い師を開業している。なお、その名は光圀の隠居所の西山荘と光圀の俳号の梅里にちなんだものである。
  • 第24話「殿と呼ばれた格之進」で伊吹が二役を演じている。役は明石藩の若殿松平上総之助。
  • 第17部のポスターから松下電器のロゴが一新され、それまでの「N」マークに変わり「National」マークが登場した。
  • 第14部から登場していた2代目中山備前守役の中村竹弥がこのシリーズ限りで降板した。

第18部

1988年9月12日-1989年5月1日放映(全33話、通算555回)

ストーリー

国が関わった平戸藩の内紛を解決するため、旅に出る。

行程

水戸→佐倉→粕壁→小山→宇都宮→佐野→高崎→追分→諏訪→木曽福島→犬山→彦根→敦賀→小浜→博多→唐津→平戸→長崎→島原→熊本→久留米→小倉→京→水口→鳴海→豊川→掛川→清水→三島→箱根→鎌倉→川崎→江戸

  • このシリーズより助さん役にあおい輝彦が起用される。独身の設定。
  • 主題歌のアレンジも19年目にして初めて変更になる。(歌詞はそのまま)
  • 水戸黄門らの道中に同道する清国使節団の侍女、麗花役を台湾高雄市出身の歌手娃娃(現・愛鈴)が演じた(1-17話)。
  • 第9部以来久々に大量の新BGMが追加され、光圀一行を襲う天竺屋一味の暗躍シーンや戦闘シーンに多用されている。
  • 第10話「仇討ち木曽節仁義」で伊吹が二役を演じている(役は馬橋の佐太郎)。
  • 第19話「幸せ運んだ子守唄」で格さんが印籠をかざすシーンでアップ用ではなく薬入れ用の印籠を出している。
  • 第1部から光圀の宿敵・柳沢吉保役を演じてきた山形勲の最終シリーズとなった(実際に登場したのは第1-3、14-15、17-18部)。
  • 第18部のポスターのみ「水戸黄門」の書体が縦文字となっている。

第19部

1989年9月25日-1990年4月16日放映(全29話、通算584回)

ストーリー

庄内藩お世継ぎ騒動を解決するため旅立つ。

行程

水戸→岩城→棚倉→三春→中村→仙台→尾花沢→新庄→鶴岡→本荘→盛岡→一関→天童→米沢→新発田→佐渡→輪島→大聖寺→郡上八幡→高山→富山→高田→飯山→善光寺→松本→小諸→深谷→川越→江戸

  • 今シリーズから2代目山野辺兵庫役の高松英郎が登場した。
  • 今シリーズから飛猿の忍び服から刀が無くなった。
  • 放送20周年記念シリーズ。
  • 第19部のポスターから「水戸黄門」の書体が横文字に戻った。
  • 第1部からナレーターで登場していた芥川隆行がこのシリーズで降板した。

第20部

1990年10月22日-1991年10月7日放映(全48話、通算632回)

ストーリー

光圀の実子である高松藩松平頼常が、参勤交代に出府してこないという大事が起きる。表向きの理由は病気。頼常の病気騒動には何か裏があると確信した光圀は、将軍綱吉の許しを得て高松へ向けて旅立つ。

行程

水戸→甲府→駿府→島田→浜松→吉田→桑名→京→大坂→姫路→高松→徳島→高知→松山→小倉→福岡→唐津→嬉野→長崎→八代→人吉→鹿児島→宮崎→別府→中津→萩→広島→松江→鳥取→岡山→宮津→福井→金沢→富山→松本→高田→長岡→酒田→久保田→弘前→八戸→盛岡→一関→山形→福島→会津→日光→江戸

  • このシリーズから杉山真太郎が2代目ナレーターとして登場した。
  • 柳沢吉保に代わる光圀のライバル・堀田備前守永井秀明)が登場。
  • 19部の放送終了後に格さんの母・多加役の高峰三枝子が逝去(1990年5月27日没)したため、格さんが旅に出ている間に多加も死亡した設定となり、第1話でそのエピソードが描かれた。
  • 20部を記念して北海道と沖縄を除く全都府県を回り、各都府県出身のタレント(福岡武田鉄矢高知西川きよし間寛平大阪オール阪神・巨人八代八代亜紀長岡小林幸子酒田ケーシー高峰など)をゲスト出演させた。
  • 細川直美を光圀の孫・綾姫として登場させたり、坂上香織田村英里子西村知美など当時の人気アイドルを出演させる事で、若年層の取り込みを狙ったと見られる。
  • ミス水戸黄門が公募され、各局代表のミスが何らかの役でご当地出演をした。
  • 第3話「情けが仇のとろろ汁」であおい輝彦が二役を演じている(役は豊岡藩京極高永)。
  • 第11話「陰謀渦巻く高松城」では八兵衛が光圀に扮している。
  • 第13話「ドジな男の恩返し」では西川きよし・西川弘志親子が親子役で出演している。
  • 第39話「八兵衛そっくりお殿様」で高橋元太郎が二役を演じている(役は久保田藩佐竹義格)。
  • 第47話「嘘を承知の偽黄門」では西村晃のスケジュールの都合で、光圀と助さん・格さんの絡みが一切ない。そのためクライマックスでは、助さんと格さんが偽黄門(小松政夫)を仕立て、彼を利用して「控えおろう」と悪人を平伏させる異色の展開となった。
  • 第1部から同番組の編集を担当していた河合勝巳が第46話の作業終了後に逝去(担当回数630回)。
  • 第16話で放送回数600回を記録している。

第21部

1992年4月6日-11月9日放映(全32話、通算664回)

ストーリー

岡崎藩のお世継ぎ騒動の解決の為旅に出る。

行程

水戸・岡崎→高山→小浜→米子→三次→浜田→津和野→長府→杵築→日田→阿蘇→人吉→延岡→宇和島→大洲→今治→丸亀→備中松山→龍野→福知山→伊丹→彦根→敦賀→金沢→糸魚川→善光寺→奈良井→諏訪→高崎→行田→岩槻→江戸

  • 西村黄門最終シリーズ。
  • 第1話「悪鬼が巣喰う岡崎城」は水戸黄門史上初の2時間スペシャルで放送した。水戸から目的地・岡崎まで、一気に突っ走った。内容も盛りだくさんだった。
  • 今シリーズのテーマは「名湯と名産を津々浦々に尋ねる漫遊記」なので毎回、かげろうお銀の入浴シーンが登場する。
  • このシリーズ限りで光圀役の西村晃が降板した。降板の理由は「体力が続かない」ことと最愛の妻を亡くしたこと。西村は第14部から9年、283回の世直し旅を演じた(最後の立ち回りのシーンは目が涙目になっていた)。
  • また、第1部から番組制作に携わってきた西村俊一プロデューサーもこのシリーズを最後に降りた。
  • 第2話「陰謀暴いた風車」で中谷一郎が二役を演じている(役は漆器職人)。
  • 第7話「目ざす敵は瓜二つ」で伊吹吾郎が二役を演じている(役は津和野藩亀井茲親)。
  • 第14話「瞼の父は偽黄門」で佐野浅夫がゲスト出演している(役は笹岡彦兵衛)。
  • 第30話「帰らぬ夫は凶状持ち」であおい輝彦が二役を演じている(役は物産問屋の主)。
  • 第21部のポスターからNationalの下の松下電器・松下電工の書体位置が一回り大きくなり、TBSのロゴマークが変更された(第23部から現在のロゴに変更)。

佐野黄門時代

第22部

1993年5月17日-1994年1月24日放映(全36話、通算700回)

ストーリー

将軍後継を巡る紀州藩の内紛を解決するために旅立つ。

行程

水戸→佐倉→箱根→藤枝→島田→浜松→岡崎→桑名→新宮→和歌山→大阪→徳島→高知→松山→広島→別府→鹿児島→島原→長崎→小倉→萩→出雲→岡山→姫路→鳥取→豊岡→大聖寺→輪島→高田→佐渡→新発田→会津→白河→日光→宇都宮→江戸

  • このシリーズから光圀役は佐野浅夫に交代したが、他のレギュラー陣の顔ぶれは不動。
  • 第36話「花のお江戸の大掃除」で放送回数700回を記録している。
  • 第19話「悪が群がるカステイラ」のみ完パケVTR作品。

第23部

1994年8月1日-1995年5月15日放映(全40話、通算740回)

ストーリー

加賀百万石のお家騒動を解決するために金沢に向かう。

行程

水戸→大宮→熊谷→安中→追分→小諸→上田→善光寺→糸魚川→田鶴浜→金沢→山中→福井→敦賀→小浜→宮津→津山→米子→松江→浜田→津和野→萩→下関→福岡→佐賀→山鹿→人吉→延岡→宇和島→今治→丸亀→兵庫→京→信楽→彦根→岐阜→妻籠→甲府→府中→江戸

  • 前シリーズの放送中に弥七役の中谷一郎が病に倒れた為、シリーズで初めて弥七不在のまま物語がスタート。中谷は終盤の34話にてようやく復帰した。
  • 第13話「姫様狙う悪の罠」ではあおい輝彦が二役を演じている(役は稲葉源三郎)。
  • 第31話「格さんは夫の敵」では伊吹吾郎が二役を演じている(役は、とある妻の夫の仇)。
  • 第33話「京の都の恋友禅」では佐野の親戚で、里見浩太朗の息子佐野圭亮がゲスト出演している。(役は新太郎)
  • このシリーズ以降完パケVTR方式となる。
  • 第23部のポスターからTBSのロゴマークが一新され、現在の書体となった。

第24部

1995年9月11日-1996年6月10日放映(全37話、通算777回)

ストーリー

薩摩藩のお家騒動を解決するために旅立つ。

行程

水戸・江戸→箱根→駿府→岡崎→桑名→大阪→姫路→岡山→徳島→高知→松山→別府→高鍋→鹿児島→熊本→島原→小倉→柳井→広島→出雲→鳥取→敦賀→大聖寺→高岡→松本→韮崎→米沢→長岡→鶴岡→秋田→弘前→盛岡→仙台→福島→三春→佐野→江戸

  • 薩摩藩の家老の娘である伊織靜香(伊織靜香)が第14話「波瀾万丈!薩摩の対決」まで旅を共にする。なお演じる伊織靜香はこれがデビュー作であった。
  • このシリーズの13本の撮影を残して、1995年12月9日に番組の生みの親である逸見稔プロデューサーが急逝した。
  • 第6話「お髭を染めた黄門さま」で佐野が二役を演じている。役は河内屋吉右衛門という塩昆布屋。
  • 第14話「波乱万丈!薩摩の対決」で、佐野の親戚で、里見浩太朗の息子・佐野圭亮がゲスト出演。役は薩摩藩士桂木隼人。
  • 第27話「一陽来複米沢の春」2時間スペシャルで、里見・横内正山口いづみの歴代レギュラーがゲスト出演している。
  • 第20部から光圀のライバル・堀田備前守を演じてきた永井秀明の最終シリーズ。
  • 水戸黄門外伝 かげろう忍法帖の後日談であるため、レギュラーであった名張の翔が3回ゲスト主演している(第3話・第7話・第34話)。なお翔が登場する回には弥七が登場しない。
  • 第20部から登場していた杉山真太郎がこのシリーズ限りで降板した。

第25部

1996年12月9日-1997年10月27日放映(全43話、通算820回)

ストーリー

長男頼常の後継者を見定めるため高松藩を目的地として旅立つ。

行程

江戸・銚子→君津→鎌倉→三島→掛川→吉田→四日市→鳥羽→吉野→岸和田→洲本→鳴門→高松→岡山→尾道→中津→久留米→唐津→山口→大田→鹿野→出石→小松→富山→高山→飯田→高田→新潟→酒田→本荘→十和田→八戸→角館→花巻→石巻→新庄→上山→二本松→会津→白河→塩原→結城→江戸・水戸

  • このシリーズから柴田秀勝が3代目ナレーターで登場した。
  • このシリーズの特徴は、全43話で第20部に次いで長い旅となったことと助さん以外のレギュラーの主役話があることである。
  • 第13話「若様の水門破り」では佐野の親戚で、里見の息子・佐野圭亮がゲスト出演している。役は光圀の兄・松平頼重の孫松平頼豊役。
  • 第14話「飛猿が恋をした」では野村将希の息子野村正孝が少年時代の飛猿役でゲスト出演している。
  • 第23話「帰らぬ兄は逃亡者」で放送回数800回を記録している。
  • 第19部から登場していた高松英郎演じる2代目山野辺兵庫の最終シリーズである。

第26部

1998年2月9日-8月17日放映(全26話、通算846回)

ストーリー

伊賀での争い事を解決する為、旅に出る。

行程

水戸・伊賀上野→高野→堺→三次→広島→徳山→豊後高田→佐伯→高千穂→延岡→霧島→鹿児島→人吉→宇土→伊万里→大宰府→長府→津和野→玉造→倉吉→福知山→姫路→京→関→諏訪→足利・江戸

  • 第26部は長年のフィルム撮影からビデオ撮影に移行になった。
  • 第3部から登場していた霞のお新演じる宮園純子はこのシリーズが最後である(出演は第3部-第8部、第12部-第14部、第17部-第26部)。
  • 第26部のポスターから月曜夜8時の表記が月曜よる8時の表記となり、松下電器・松下電工の書体は一回り小さくなった。またTBSのロゴ部分がマイナーチェンジされ、タイトルバックがイラスト入りに変更された。

第27部

1999年3月22日-10月18日放映(全30話、通算876回)

ストーリー

光圀の弟・頼元の娘、沙耶の婿を見定めるために盛岡へ旅立つ。

行程

水戸・岩城→相馬→白石→仙台→山形→天童→尾花沢→横手→盛岡→浄法寺→八戸→青森→黒石→大館→男鹿→久保田→象潟→鶴岡→村上→新津→与板→柏崎→飯山→松代→松本→追分→松井田→伊勢崎→行田→江戸

  • 第1部から出演してきた風車の弥七役の中谷一郎が体調不良と高齢の為、このシリーズ限りで降板。第19話「二人の御隠居」が最後の出演作品となった(28部は番組宣伝用ポスターのみの出演)。
  • 8月4日「放送日ではない」がシリーズが始まって30年になった。
  • 第25部から登場していた柴田秀勝がこのシリーズが最後になった。

第28部

2000年3月6日-11月20日放映(全34話、通算910回)

ストーリー

東海道五十三次の制定からおよそ100年。日本の大動脈を大掃除するため東海道を旅する。

行程

品川→小田原→箱根→江尻・駿府→島田→掛川→袋井→浜松→新居→吉田→岡崎→鳴海→桑名→名張→信楽→草津→京→枚方→守口→大阪→淡路→兵庫→姫路→赤穂→岡山→矢掛→福山→三原→広島→宮島→岩国→防府→赤間関→博多

  • 佐野黄門最終シリーズ。246回の世直し旅を演じた。
  • このシリーズから鈴木史朗が4代目ナレーターとして登場し、第1話でゲスト出演した。「第1話の最初のシーンのみ。黄門様の登城を告げる茶坊主役」なぜかこのシリーズのみすべてのナレーションが敬語である。
  • オープニングは助さん役のあおい輝彦が歌う1番にのせてキャスト紹介のみとなり、スタッフ紹介はエンディングの出立シーンにクレジットされるようになる。
  • あおい輝彦が収録中に体調を崩したため、第2部以来30年ぶりに助さんの登場しないエピソードが製作される。
  • 第13話「哀しきゴマスリ出世道」で889回目を達成し、連続時代劇放送回数としては日本一となっている(それ以前の連続時代劇放送回数日本一は大川橋蔵主演の『銭形平次』が放送回数が888回であった)。
  • 第24話「恋した人は謎の隠密」で放送回数900回となり、初代格さんである横内正が赤穂藩家老大石良雄役でゲスト出演した。塩の製法を盗もうと吉良家の隠密(舟木一夫)が赤穂に潜入するという、『忠臣蔵』を意識させるストーリーだった。
  • 次のシリーズでキャストが一新されたため、光圀役佐野浅夫、助三郎役あおい輝彦、格之進役伊吹吾郎、八兵衛役高橋元太郎、飛猿役野村将希、将軍綱吉役長谷川哲夫のそれぞれの最終シリーズとなった。由美かおるのみ、役名がかげろうお銀→疾風のお娟と変わって、次シリーズ以降も続投する。そのためか第1話では長谷川哲夫演じる綱吉と光圀の会話のシーンが他のシリーズと比べても多い。
  • このシリーズでは、お銀の忍び装束の色が従来の紺から赤に変更されている。

石坂黄門時代

第29部

2001年4月2日-9月17日放映(全25話、通算935回)

ストーリー

水戸で隠居生活をしていた光圀は、「大日本史」編集のため、諸国漫遊の旅に出る。

行程

江戸→水戸→潮来→太田→甲府→高崎→伊勢→奈良→龍野→湊川→松江→小浜→大聖寺→井波→高山→松本→高遠→善光寺→高田→柏崎→新潟→新発田→会津→白河→江戸・水戸

  • レギュラー出演者がほとんど(由美かおる以外)交代し、光圀役の石坂浩二の「史実に基づいた光圀を演じたい」との意向により、トレードマークの白ひげがなくなった(ただし違和感があるとして論争が起こり、最終回の最後シーンからひげをつけるようになった)。この点については「エピソード0」的の一面もある。唯一続投した由美かおるの役名が疾風のお娟に変わり、忍び装束も男物に。
  • 第1話「将軍が最も恐れた男」は2時間スペシャルで放送した。第1話では光圀が隠居するまでが描かれ、第4話までは水戸での隠居生活が描かれていた。
  • 最終回「陰謀と裏切りの果てに」は2時間スペシャルで放送した。
  • 今までは堅物が格さんだったが今シリーズから助さんになった。
  • このシリーズから助さんがやや攻撃的な性格になったが、それをカバーする冷静さは健在である。
  • 第18部以来13年ぶりに柳沢吉保(橋爪淳)が登場した。
  • 29部-31部で格さんを演じた山田純大は、1・2部まで初代助さんを演じた杉良太郎の息子であり親子2代の助演である。
  • 28部までは助さん・格さん役の俳優が歌っていた主題歌「ああ人生に涙あり」は、御三家西郷輝彦橋幸夫舟木一夫G3Kとして歌った。また、第1話で西郷が高松藩松平頼常、橋が尾張藩徳川光友、舟木が紀州藩徳川光貞役で出演した。
  • OPタイトルバックを市川崑が手がけた。タイトル構成も第1部から第28部まで続いた三葉葵のアップから出演俳優などの実写映像を交えたものに変わり、キャスト・スタッフ表示も縦書きから横書きとなった。
  • これまでは旅先では「私は越後の縮緬問屋の隠居、光右衛門じゃ」などと名乗っていたが石坂黄門の2シリーズでは「日新斎」と名乗っている(これは光圀の実際の号でもある)
  • 第29部のポスターからTBSのロゴ部分がマイナーチェンジされ、「ジ〜ン」のマークが入るようになった。

第30部

2002年1月7日-7月1日放映(全25話、通算960回)

ストーリー

光圀は尾張大納言・光友から、朝廷から日光東照宮への使いをする例幣使に悪い噂があることを聞き、真相を確かめるため日光へ旅立つ。

行程

水戸・日光→足利→喜連川→松島→遠野→盛岡→津軽→陸奥十三湊→久保田→酒田→敦賀→京→天橋立→和歌山→堺→大阪→倉敷→下津井→津和野→唐津→長崎→高千穂→湯布院→松山→高松

  • 石坂黄門最終シリーズ。
  • 第12話「古都に消えた!双子の秘密」は2時間スペシャルで放送した。
  • 光圀役の石坂浩二が体調不良で降板したため、第24話、第25話には光圀は登場しない。その他、格さんの登場しない第21話、石坂が脚本を書いた第19話など、シリーズ中異色エピソードの多い作品。
  • 第17話では倉敷市美観地区でのロケを敢行。この模様は山陽放送の情報番組「VOICE21」が密着取材しており、当時の番組出演者がクレジット付きのカメオ出演した。
  • 第19話ではおるい、第21話、第22話では助さん、第24話では松尾芭蕉佐川満男)が印籠を出している。
  • おるい、素破の次郎坊、せん、みつ、ひではこのシリーズ限りである。
  • お娟の忍び装束がお銀時代のものに戻り、それに伴ってキャラもお銀のそれに戻っている。

里見黄門時代

第31部

2002年10月14日-2003年3月24日放映(全22話、通算982回)

ストーリー

幕府の財政改革の手がかりを探す為、天下の金が集まる大坂(大阪)を目指し旅立つ。

行程

水戸・江戸→箱根→江尻→掛川→浜松→吉田→宮→桑名→伊賀上野→大和→大阪→兵庫→明石→姫路→龍野→岡山→備中松山→福山→三原→三次→広島→下関・博多・水戸

  • 光圀役は里見浩太朗に交代し、新レギュラーに八重(岩崎加根子)、風の鬼若(照英)、アキ(斉藤晶)が加わった。第25部以来6年ぶりに山野辺兵庫(丹波哲郎)が登場した。
  • 助三郎役の岸本祐二、格之進役の山田純大の最終シリーズである。
  • 第18話「消えた御老公」では里見の息子佐野圭亮がゲスト出演。役名は庄屋善太郎。
  • 最終回「陰謀渦巻く福岡城」は2時間スペシャルで放送した。公儀隠密・天神の音次郎役で氷川きよしが出演、歌も歌った。
  • タイトルがそれまでの三葉葵のアップと縦書きのキャスト・スタッフに戻ったが、CG作成に変わった。

第32部

2003年7月28日-12月8日放映(全17話、通算999回)

ストーリー

加賀藩の世継ぎ問題を解決するため旅に出る。

行程

江戸→安中→小諸→諏訪→妻籠→高山→高岡→金沢→輪島→鶴岡→山形→仙台→白石→二本松→三春→白河→磐城・水戸

  • 助三郎役は原田龍二、格之進役は合田雅吏になり、カタブツの性格は再び格さんになった。
  • 第3話「おらが蕎麦は日本一」では原田龍二の弟である本宮泰風が小諸藩主・松平乗紀役でゲスト出演した。またモブシーンで、レイザーラモンがゲスト出演している。
  • 第8話「決戦!加賀百万石」は、初回放送時は2時間スペシャルで、再放送では前後編の形で2回に分けて放送した。
  • 第11話「紅花咲かせた豪傑女医」では松平忠雅役としてレーシングドライバーの片山右京がゲスト出演した。
  • 第32部のポスターから松下電器・松下電工の表示が廃止された。

1000回記念スペシャル

2003年12月15日放映(通算1000回)

ストーリー

江戸で旗本と町衆の喧嘩を調停した光圀は、薩摩藩の不正を究明するため旅立つ。

行程

水戸→江戸→箱根→大阪→徳島→薩摩→江戸→水戸

第33部

2004年4月12日-9月20日放映(全22話、通算1022回)

ストーリー

幕府転覆を企む西海屋の野望を阻止するため鳥取へ旅立つ。

行程

水戸・駿府→御油→有松→津→亀山→伊賀→大和郡山→淡路→高知→宇和島→岩国→萩→出雲→米子→鳥取→出石→山中→八尾→長岡→佐渡→村上→江戸

  • このシリーズからよろず屋の千太(三波豊和)がレギュラーに加わる(うっかり八兵衛以来の男性コメディーリリーフである)。
  • 第5話「美少女は天才将棋士」で斉藤の姉斉藤千晃がゲスト出演。役名はお幸。
  • 最終回「大対決!八百八町は日本晴れ」は2時間スペシャルで放送した。
  • 放送1000回を記念して、主題歌を原田龍二と合田雅吏が歌った。助三郎・格之進役の俳優が主題歌を担当するのは第28部以来。この収録のものは33部のみに使用された。2人とも34部の収録時のものより、重々しく唄っている。
  • 21部より編集・河合勝巳の後を継いだ夫人の河合和子が本部最終回で降板(担当回数390回)。
  • 第33部のポスターから「チャンネル・ロック、TBS」のキャッチフレーズが入るようになった。

第34部

2005年1月10日-6月6日放映(全20話、通算1042回)

ストーリー

仙台藩の世継ぎ騒動を解決するために仙台へ旅立つ。

行程

水戸・江戸→岩城→相馬→仙台→石巻→陸前高田→遠野→花巻→盛岡→花輪→弘前→松前→久保田→大曲→新庄→酒田→天童→会津→三春→宇都宮・江戸

  • 八重が水戸に残り、光圀、助三郎、格之進、お娟、千太、鬼若、アキの7人で旅をする。第7部以来29年ぶりに北海道にも足を延ばす。助三郎の母・静枝(池内淳子)が登場。第1話では珍しく光圀自ら印籠を出している。
  • 坂口美加役の瀬戸早妃がこのシリーズから準レギュラーになる。「シリーズに1回か2回くらいの出演」とのこと。ちなみに瀬戸は仙台市出身である。
  • 第19話「浪花女は銭の神様」では里見が二役を演じている(役は米問屋の若旦那・梅次郎)。
  • 主題歌を収録し直し、33部に比べると2人とも軽やかに唄っている。以後、このものを使用している。

第35部

2005年10月10日-2006年3月6日放映(全20話、通算1062回)

ストーリー

高松藩を治める光圀の長男、頼常松村雄基)に謀叛の疑いがあるとの噂を耳にした光圀は、真相を確かめるため高松へ旅立つ。その道中、徳川家を恨む闇の布袋(遠藤太津朗)一味が一行を襲う。

行程

水戸・江戸・高松→徳島→高知→道後→大分→日田→八女→佐賀→長崎→柳川→熊本→八代→人吉→鹿児島→飫肥→延岡→阿蘇→佐伯→中津→博多

  • 第1話「風雲急を告げる高松城」は2時間スペシャルで放送した。
  • 徳川幕府に深い恨みを抱く100歳を越える謎の怪人・闇の布袋と、手下のくノ一・北斗の桔梗(原史奈)が登場。光圀の命を奪おうと、旅先で付け狙う。
  • 2006年1月23日放送の第14話で印籠シーンが登場したのは午後8時56分と歴代最遅。これは放送開始直前に堀江貴文ライブドア社長(当時)が逮捕されたニュースを速報で伝えていたため放送開始が10分遅れたことによる。
  • 第14話「仇が教えた命の重さ」で伊吹吾郎が医師・網野役でゲスト出演している(当初は初代格さん役の横内正がゲスト出演の予定であった)。
  • 第18話「脱藩者は老公に瓜二つ」で里見が二役を演じている(役は、浪人・相良)。
  • よろず屋の千太を演じる三波豊和の最終シリーズである(ナショナル劇場50周年記念スペシャルが最後の出演)。
  • 第31部より登場していた山野辺兵庫役の丹波哲郎が第36部の放送中に亡くなった為、この初回スペシャルが事実上最後の出演となった。

ナショナル劇場50周年記念特別企画スペシャル

2006年3月13日放映(通算1063回)

ストーリー

将軍綱吉(堤大二郎)の甥で、次期将軍と目されている甲府藩主・綱豊岡本竜汰)が江戸で何者かに狙撃された。一行は江戸へ出向き、事件後屋敷にこもっていた綱豊を誘い出し、甲府へと旅立つ。

行程

水戸→江戸→小田原→箱根→甲府→江戸

  • ナショナル劇場の50周年を記念しての2時間スペシャル(放送枠は2時間5分)。
  • 佐々木助三郎役の原田龍二と宮内源三郎役の本宮泰風が兄弟で共演している。
  • 里見浩太朗と伊藤榮子が2週連続でこのナショナル劇場50周年特別企画に出演している。水戸黄門では里見と伊藤は、水戸光圀と村雨、大岡越前では、土屋山城守と月光院である。
  • 第35部に続いて、北斗の桔梗(原史奈)が登場する。
  • エンディングでは主題歌「ああ人生に涙あり」の3番が放送された。

第36部

2006年7月24日-12月18日放映(全20話、通算1083回)

ストーリー

光圀の姉で金沢にいる明芳院(淡島千景)から孫・利久渡辺大)と、京都所司代の娘・菊姫(藤井麻衣子)の婚礼が行われるという知らせが届き、それに出席するため旅に出る。

行程

水戸・日光→高崎→善光寺→糸魚川→富山→輪島→金沢→福井→小浜→天橋立→鳥取→出雲→萩→津和野→徳山→宮島→岡山→三木→高野山→京

  • このシリーズから、おけらの新助(松井天斗)がレギュラーに加わる(第10話「夫婦の絆は河内節」から登場)。
  • 第1話「加賀百万石への旅立ち」で静枝(池内淳子)が日光までお供をする。
  • 第36部のポスターから「チャンネル・ロック、TBS」の表示が廃止され、TBSの表記のみとなった。

第37部

2007年4月9日-9月17日放映(全23話、通算1106回)

ストーリー

館林で将軍綱吉の御落胤騒動が起きていると知り、館林へ赴く。騒動解決後、事件の原因となった越後の高田へ向けて旅に出る。

行程

水戸・江戸・館林→前橋→松井田→松本→高田→佐渡→鶴岡→久保田→男鹿→能代→青森→十和田→八戸→盛岡→宮古→遠野→一関→尾花沢→山形→松島→白石→二本松→水戸・江戸

  • この第37部から8年ぶりに風車の弥七が復活。兼ねてより出演を要請されていた内藤剛志が快諾し、2代目弥七を演じることとなった。弥七は第11話「母と娘つないだ風車」から登場した。
  • 第5話「陰謀砕いた美人姫」では福知山城高田城に見立ててロケが行われた。
  • 第6話「家族涙の隠し金山」では斉藤の姉斉藤千晃がゲスト出演。役名はお峯。
  • 第13話「藩を守った女剣士」ではNHK朝の連続テレビ小説ふたりっ子」の主役コンビである岩崎ひろみ八戸藩別式女・立花紅緒役)と菊池麻衣子(その主人、藩主側室・藤の方役)が出演した。
  • 第17話「育ての母、涙の決心」で放送1100回を記録した。
  • 最終回「次期将軍を狙った野望」は2時間スペシャルで放送した。
  • 風の鬼若役の照英とアキ役の斉藤晶の最終シリーズとなった。鬼若は第10話「死ぬな!風の鬼若!!」を最後に一回退場していたが最終回で再び登場し、アキとともに伊賀の里へ帰るかたちとなった。
  • このシリーズからOPタイトルバックが三葉葵のアップから西山荘の映像(ハイビジョン撮影)に変わった。そのためオープニングにて、毎回「協力 財団法人 水府明徳会 西山荘」の表記がなされるようになった。

第38部

2008年1月7日-6月30日放映(全24話、通算1130回)

ストーリー

瀬戸内海に隣接する花崎藩と赤津藩の合併騒動を収めるため、瀬戸内に向けて旅に出る。

行程

水戸・江戸→瀬戸内→石見→淡路→和歌山→吉野→伊勢→彦根→敦賀→福井→郡上八幡→岐阜→尾張→浜松→飯田→諏訪→甲府→駿府→三島→修善寺→下田→小田原→鎌倉→江戸

  • 助三郎の旧友で赤津藩士の山内裕之進(中村繁之)の妹・志保(小沢真珠)が、騒動の終了以後も旅のお供をする。志保の医術の師・土屋道庵(田村亮)と志保が追う山師・伊之助(山本圭)も準レギュラーとして登場した。
  • 第1話「小藩を救え!いざ西へ」と第2話「嵐を呼ぶ瀬戸内の謎!」は第26部以来、10年ぶりの2話完結のストーリーとなった。
  • 第5話「暴れ若様まかり通る」で放送通算1111回を記録した。
  • 第20話「温泉芸者が結ぶ仲」で由美かおると小沢真珠が入浴シーンでの共演を果たした。ちなみにこの話の放映通算は1126回目となり、偶然にも1126が「いいふろ=いい風呂」の語呂合わせとなった。
  • 将軍綱吉役の堤大二郎と柳沢吉保役の橋爪淳の最終シリーズとなった。

第39部

2008年10月6日(予定)-放映

ストーリー
行程
  • このシリーズから、スポンサーが「Panasonic」に変更となる。
  • 第1話は2時間スペシャルで放送する予定。
  • 第35部以来2年ぶりに山野辺兵庫(長門裕之)が登場する。
  • 徳川綱吉役は中村繁之、柳沢吉保役は石橋蓮司になる。なお、石橋は前任の橋爪淳よりも19歳年上である。

かげろう忍法帖

詳細は水戸黄門外伝 かげろう忍法帖を参照

スタッフ

主題歌

あゝ人生に涙あり」 作詞・山上路夫 作曲・木下忠司

  • 第1部から第3部のオープニング主題歌は初放送時には収録されていたが、再放送時に当時の放送時間の都合でカットされている。
  • 伴奏のアレンジは第1部-第17部、第18部-第28部、第29部-第32部、第33部-と4つのバージョンがある。
  • 水戸黄門サウンドトラックが二枚組みで発売されている。ディスク1が「幻の4番」も収録した歴代主題歌集、ディスク2が番組スタート時の頃のBGM集。
  • 第3部より助三郎役が里見浩太朗に代わったため第3部の主題歌は一番・里見浩太朗、二番・横内正と思われがちだが実際は一番・杉良太郎、二番・横内正である。一番・里見浩太朗、二番・横内正のレコーディングが第3部開始に間に合わなかったためといわれている。

  • 第1部-第3部:一番・杉良太郎、二番・横内正
  • 第4部-第8部:一番・里見浩太朗、二番・横内正
  • 第9部-第13部:一番・里見浩太朗、二番・大和田伸也
  • 第14部-第17部:一番・里見浩太朗、二番・伊吹吾郎
  • 第18部-第27部:一番・あおい輝彦、二番・伊吹吾郎
  • 第28部:一番あおい輝彦
  • 第29部-第32部:一番、三番・橋幸夫舟木一夫西郷輝彦G3K
  • 第33部:一番・原田龍二、二番・合田雅吏
  • 第34部~:一番・原田龍二、二番・合田雅吏(再収録)

最高視聴率

  • 放送ごとの最高視聴率
第9部最終回(1979年2月5日放映)の43.7%。
  • シリーズごとの最高視聴率
第10部(1979年8月13日-1980年2月11日放映)の37.7%。

数字はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区。

エピソード

  • 東野時代初期の水戸黄門はストーリーの途中で水戸黄門の正体を明かしていた。
  • 当初のストーリーは訪れた地の藩主の愚行を正すというものも多かったが、次第に藩主は善、配下の代官や家臣が悪というパターンが定着。藩主が悪者(愚者)の場合、光圀の顔を見て「御老公様!」と気づく例も多かった。
  • 従来の「水戸黄門」同様、藩主や城代家老等が「梅里」と記された短歌を見て、御老公が御出でになっていたことを悟るという例もあった。第11部では鎌倉彫の職人が「梅里」の名を見て目の前にいる人物が光圀であることを悟っている。
  • お銀の当初の目的は、賞金目当てによる光圀の暗殺であった。
  • 霞のお新は、当初は弥七を父の仇と思い込まされ、御老公の命を狙う刺客で登場した。
  • 立ち回りの時、今では峰打ちが多いが、初期は真剣で斬る事が多かった。またその過渡期には、峰打ちでありながら真剣で斬るSEが挿入されたままの回もある。
  • 第3部の悪役、薩摩藩城代家老・島津左京の目的は、藩政を牛耳るというレベルではなく倒幕であった。
  • 弥七が通常持つ風車の数は4本である。第2部2話では唯一風車紋の杯が登場している。
  • うっかり八兵衛は当初、弥七に弟子入り希望をしていた盗賊の見習いだった。八兵衛が弥七を「親分」と呼ぶのはそのため。
  • 東野時代は、悪代官がたとえ悪事に加担していても、光圀が「今回だけは許してやる」等と悪代官を処罰しない事もあった。西村時代以降はそのような事は基本的には無くなったが、現在でも稀にその様な事がある。
  • 今では格さんが印籠を出すことが定着しているが、光圀、助さん、うっかり八兵衛、霞のお新、おるいも印籠を出したことがある。因みに八兵衛は「おひけえなすって」っと仁義を切って印籠をかざした。
  • 公家が京で悪事を働いているのを暴くが、公家は身分の違い等を理由に光圀に頭を下げないという場面が登場したことがある。一例は、蜷川幸雄演じる悪徳公家六条三位(中納言)が東野黄門に追い詰められたものの「麻呂は徳川の家来ではない、帝の臣じゃ」と突っぱね、黄門が窮してしまう。そこに光圀の理解者である菊亭左大臣・梅小路大納言(有島一郎)が登場し、蜷川演じる悪徳三位を厳しく断罪した。このように、公家の処罰は菊亭左大臣・梅小路大納言に任せている。菊亭左大臣は10部・16部・18部、梅小路大納言は23部で登場している。なお菊亭左大臣と梅小路大納言は同一人物で、10部・16部は有島一郎、18部は加賀邦男、23部は武内亨がそれぞれ演じている。但し10部における悪徳公家六条三位は確かに菊亭左大臣に断罪されたが、黒幕の広幡右大臣は全く処罰されず右大臣の職を辞任したことがエンドシーンで語られるのみであった。
  • 長崎でのオランダ人が絡んだ悪事の際も、悪徳オランダ人が頭を下げないという場面が第22部19話であったが、オランダ商館長が登場し悪徳オランダ人を断罪した。これについてもオランダ人については商館長に処罰を任せているが、場合によっては本国のオランダ国王に処罰を任せる事もある。
  • 初代光圀役は当初、森繁久彌が予定されていたが、東宝と専属契約していたため断念した。その後映画会社のしがらみが撤廃され、脇役で出演している。
  • 東野英治郎、西村晃と、それまで悪役を定番とする俳優が光圀役に起用され、成功した。特に第1部の成功は、それまで狡い悪役が多かった東野の起用が大きかった、と今では語られている。これは映画の黄門役で一世を風靡した月形龍之介にも共通する。佐野浅夫が黄門役になって以降、そのパターンは崩れた。
  • 初代光圀の東野英治郎は、西村晃が偽黄門で出演した際に「西村、おまえ、俺の役を取りに来たんじゃないだろうな」と語りかけた事がある。その言葉通り、間もなく東野は黄門役を降り、西村が2代目に選ばれた。
  • 女優の中村玉緒は歴代の5代黄門様と全て共演している。
  • 番組最多ゲスト出演は内田勝正高野眞二川合伸旺等の悪役俳優で数多くゲスト出演している。
  • 出演者が(大半はうっかり八兵衛)がついうっかり劇中でコーヒーを味わう、明治以降に作られた歌を歌う、「黄門様、『ファイト!』」と叫ぶ、「ご隠居、ここの宿は『サービス』がいいですね」「逃げるなら今が『チャンス』ですぜ」と使われる筈のない言葉を使う……などというダウト場面があると都市伝説的にいわれているが、八兵衛役の高橋元太郎はこれらを否定。実はこれには元ネタがあり、第1部15話「旅烏の子守唄」に出演した渡哲也が、冒頭の茶店の場面において婆さんが盆に載せた湯飲みを受け取るや、思わず「サンキュー」と言って、ぐいっと飲み干してしまった。無論これはNGとなったが、愉快なエピソードとして長らくスタッフ間で受け継がれた事から、話に尾ひれがついて流布したのが真相と思われる。ただし、製作サイドも綿密な時代考証より「わかりやすさ」のほうを重視して製作しているのは事実で、例えば「この件は私のミスでした」という台詞が出たり、「浜田屋」の「浜」の字が旧字体ではなかったり(ただし当時も俗字として用いられた)している。
  • 上記以外にも大和田伸也は別の番組の中で「(間違って)腕時計をしたまま、出演をし、そのまま放送されたことがある。」と発言するなど意図しない時代考証のミスは時折見られる。
  • 第29部から石坂浩二が4代目黄門役になり配役の若返りが断行され、うっかり八兵衛は存在(設定)自体が消滅した(1000回スペシャルで復活)。
  • 第18部11話「姫様・馬子が瓜二つ」では、かげろうお銀の着物が18部のポスターのものではなく違う着物を着ている(見る限り17部のものと思われる)。
  • 第25部まではフィルム撮影だったが、26部からVTR撮影となった。これに伴い登場人物の内面描写の要素が薄れ、演出も極端にシンプルな紙芝居的なものに変化した時期がある。33部からは最新のVTR機材である、VARICAMシステムが投入され、フィルムの質感が再現されている。
  • 第28部のポスターは、降板した中谷一郎が掲載されている。
  • フジテレビの番組「ズバリ!当てましょう」に、東野英治郎はじめ当時のご一行様が登場し、持道具の印籠(上記の和紙を厚く貼ったもの)の価格が出題されたことがあった。他局の番組ではあるが、ともにスポンサーである松下電器産業が番組企画段階から深く関わっていたからこそできたことである。
  • 2006年4月から7月まで同枠で放送された刑事ドラマ特命!刑事どん亀」は、この番組の要素を取り入れている。里見浩太朗も第一話に警視総監役でゲスト出演。
  • 使用される印籠は、第34部までは和紙を厚く貼って漆を塗ったものだったが、第35部からは文部大臣賞など数々の賞を受賞した5代目若島宗齋氏が製作した、本物の輪島塗の印籠を使用している。全部で3個作られており、その価値は「値段が付けられない」との事。
  • 昭和天皇やプロレスラーのジャイアント馬場が好きだったテレビ番組のひとつとして知られる。
  • 最初は2話完結のストーリーが多かったが、高齢の視聴者が多く2話完結ではストーリー前半を覚えられない、2話目を見る前に死んだら心残りであるとのクレームがあり、第17部を最後に全て1話完結となったが、第38部で10年ぶりに2話完結の話となった。
  • 印籠シーンが午後8時45分前後に固定されるようになった背景には、2代目黄門役・西村晃の特攻隊時代からの友人である千玄室が印籠シーンの時間を一定にするよう西村に依頼したことがあるという説があるが、千玄室によると、依頼したことは事実だが西村はそのことをスタッフに伝えなかったそうである。
  • 主題歌の「ああ人生に涙あり」は当初は演歌調のメロディにする予定だったが、作曲者の木下忠司が「軍歌みたいで嫌だ」といったため、ボレロ調のメロディとなった。またこの主題歌には、作詞家 山上路夫でもその存在を忘れていたと言う「4番目」の歌詞が存在する。通称幻の4番
  • 現在の再放送では第1部-第3部までの主題歌「ああ人生に涙あり」は短めのインストゥルメンタル(歌なし)バージョンである(タイトル→サブタイトル→脚本担当者→監督名→主な配役→製作元のC.A.Lと、製作協力の東映までカットされて約30秒しかない)。これは第1部-第3部の本編時間が現在より長く、再放送の際に現在の本編時間と合わせるため尺調整をした結果、物語に関係しないオープニングをカットしたため。カット部分はネガも存在しないため、二度と陽の目を見ることは出来なくなったが、再放送が欠番とされていた第2部25話「黄門様の子守唄」のみこの処置を免れていたため、第2部DVD-BOX発売の際に収録された。
  • 三波豊和の実父である三波春夫は、ブラザー劇場版の主題歌を歌った。
  • プロ野球中継や各種スポーツイベント、春秋番組改変期や年末年始の特番などで休止になることはあるが、第1回放映から40年近く経過しているにもかかわらず冬季・夏季オリンピックで放送休止になったことは一度もない。
  • 小学館の雑誌「小学五年生」2006年9月号から2007年3月号まで(2007年2月号は休載)、漫画版「水戸黄門外伝 DokiDoki アキの忍法帳」が連載された。主人公はアキで、風の鬼若と鳴神の夜叉王丸がアキと同世代に変えられた。テレビドラマ版と共通する登場人物はこの3人のみ。執筆を担当したすぎ恵美子は最終話掲載号発売直後に死去、これが遺作となった。単行本は2007年5月に発売。

史実との相違

当番組においては綿密な時代考証より「わかりやすさ」「ストーリー性」のほうを重視して製作しているため、以下の相違点を始め、史実と異なる点が含まれる。

  • 6部と8部で竹姫が登場するが、竹姫が実際に薩摩藩に嫁ぐのは徳川吉宗の代になってからである。また8部で竹姫に男子が生まれたためにお家騒動が起きるが、薩摩藩は竹姫との間に今後男子が生まれても世子としない条件を出して婚礼を行なっているため、実際にはありえない話である。
  • 7部では高橋元太郎が横手藩の若殿役でも登場するが、横手は久保田藩の支城になっており、藩は置かれていなかった。
  • 7部で織田信年が、34部で松平宗弘が出演しているが、実際の光圀隠居時には天童藩は存在していない。天童藩は1830年織田信美高畠藩から天童に移って藩を立藩している。なお14部での天童は宇都宮藩の所領として扱われた。
  • 7部で会津藩の姫君に後継ぎとして婿を迎える話が出てくるが、実際には婿を迎えず、藩主松平正容の跡は8男の松平容貞が継いでいる。
  • 8部で紀州藩主・徳川光貞が光圀のことを伯父君と呼んでいるが、光圀と光貞の関係は従兄弟である。
  • 9部と14部で牧野忠周が出演しているが、実際の光圀隠居時の長岡藩主は忠周の祖父牧野忠辰である。忠周が長岡藩主に就任するのは、1735年である。
  • 9部で川越を訪れた時に野火止用水の開削工事が出てくるが、野火止用水が作られたのは柳沢吉保より前の松平信綱の時である。
  • 11部で上杉吉憲が出演しているが、実際の光圀隠居時の米沢藩主は吉憲の父上杉綱憲である。吉憲が米沢藩主に就任するのは、1704年である。
  • 13部で成瀬隼人正が出演しており、第1話の助さんの台詞の中に2代目成瀬隼人正という台詞があるが、実際の光圀隠居時の隼人正は3代目成瀬隼人正である。
  • 14部で南部藩の家督争いの話が出てくるが、実際は光圀隠居前の1664年の話である。
  • 14部で酒井忠温が出演しているが、実際の光圀隠居時の庄内藩主は忠温の祖父酒井忠真である。忠温が庄内藩主に就任するのは、1766年である。
  • 14部で田辺藩士の妻女が登場するが、当時の田辺藩は藩とは認められていなかった。
  • 15部で戸田忠真が出演しているが、実際の光圀隠居時の佐倉藩主は忠真の父戸田忠昌であり、忠昌は幕府老中で忠真は寺社奉行だった。忠真が佐倉藩主に就任するのは、光圀が没する1年前の1699年である。
  • 16部で酒井忠義が出演しているが、実際の光圀隠居時の庄内藩主は息子忠真である。忠義は1681年に没している。
  • 16部で岩城宣隆が出演しているが、実際の光圀隠居時の亀田藩主は宣隆の息子岩城重隆である。宣隆は1672年に没している。
  • 17部で内藤忠勝永井尚長が出演しているが、実際の光圀隠居時に二人の刃傷事件はなく、事件が起こったのは1680年である。
  • 20部で京極高永が出演しているが、実際の光圀隠居時の豊岡藩主は高永の祖父京極高住である。高永が豊岡藩主に就任するのは、1726年である。
  • 20部で佐竹義格が出演しているが、実際の光圀隠居時の久保田藩主は義格の父佐竹義処である。義格が久保田藩主に就任するのは、1703年である。
  • 20部と23部で阿部正邦が出演しているが、20部は宇都宮藩主・23部は宮津藩主として、出演している。実際の正邦は宮津藩主を務めた後に宇都宮藩主になっている。
  • 20部から24部まで堀田正俊が出演しているが、実際の光圀隠居時の最高実力者は柳沢吉保である。正俊が江戸城内で暗殺されたのは1684年である。
  • 23部で毛利綱広が出演しているが、実際の光圀隠居時の長州藩主は息子毛利吉就である。綱広は1689年に没している。
  • 24部などで蘭学医が登場する話があるが、蘭学が盛んになるのは徳川吉宗キリスト教に関するもの以外の洋書の輸入を認めてからであり、光圀隠居当時は蘭学は盛んではなかった。
  • 31部で「吉野藩」という表記が見られるが、吉野には藩は置かれていなかった。
  • 36部で前田利久が出演しているが、江戸時代の前田利久は加賀藩主ではなく、富山藩主である。
  • 37部で高田城天守が登場するが、高田城には天守はなかった。因みにロケ地の関係で劇中には石垣も登場するが、高田城には石垣もない。
  • 37部で「白石藩」という表記が見られるが、白石は仙台藩の支城であり、藩は置かれていなかった。なお、劇中にある通り、片倉小十郎が治めていた。
  • 38部に登場する「赤津藩」と「花崎藩」は両方とも架空の藩である。しかし、この両藩の争いには、モデルとなった事件が存在する。1715年に、周防長門の萩藩とその支藩である徳山藩の間で松の木一本を発端とした領界争いが発生。翌1716年、幕府によって「本家への非礼」を理由として徳山藩は改易された(徳山藩は1719年に再興を許される)。
  • 38部で「黒姫藩」という表記が見られるが、黒姫には藩は置かれていなかった。

ソフト化について

現在、第3部までがソフト化(VHS、DVD)されているが、レギュラー版の第4部以降と1000回スペシャルのソフト化は未だになされていない。その他には、水戸黄門名作選其之壱(歴代の五代黄門の作品それぞれの中での最高視聴率獲得回を収録)。水戸黄門名作選其之弐(歴代の五代黄門とゲスト女優(松坂慶子斉藤慶子水野美紀三船美佳佐藤江梨子)の共演を収録)。水戸黄門名作選、由美かおるスペシャル(レギュラー以前のメイン&ゲスト3話を収録)のソフトも発売している。

ネット局

ナショナル劇場#ネット局も合わせて参照

以前のネット局

  • 青森県 青森放送(第5部まで 第6部から青森テレビに移行)
  • 山形県 山形放送(第19部の初期まで 第19部の途中からテレビユー山形に移行)
  • 福島県 福島テレビ(第14部の中期まで 第14部の途中からテレビユー福島に移行)
  • 山梨県 山梨放送(第2部の中期まで 第2部の後半からテレビ山梨に移行)
  • 富山県 北日本放送(第19部まで 第20部からチューリップテレビに移行)
  • 近畿広域圏 朝日放送(第5部まで 第6部から毎日放送に移行)
  • 鳥取県 日本海テレビ(第3部まで 第4部から山陰放送の鳥取県の乗り入れ開始でそれに一本化)
  • 山口県 山口放送(第9部まで 第10部からテレビ山口に移行。テレビ朝日系列の番組の大部分がテレビ山口から山口放送へ移行したことに伴う編成見直しで、TBS系の番組をテレビ山口に一本化するため)
  • 愛媛県 南海放送(第21部の後期まで 第21部の末期からあいテレビに移行)
  • 高知県 高知放送(第2部の中期まで 第2部の後半からテレビ高知に移行)
  • 福岡県 TVQ九州放送(RKB毎日放送に時代劇の再放送枠が無かったため、特例として過去のシリーズを再放送)

外部リンク

脚注

  1. ^ 初期はこのセリフは一定ではなく、現在のようにほぼ同じセリフとなったのは格さん役を務めた大和田伸也の提案であるという。(2008年7月17日放送ダウンタウンDXでの発言)

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